城主が逃げた!?映画『黒牢城』で知った戦国時代の現実

本と映画のこと

戦国時代の映画というと、派手な合戦シーンを想像する方も多いかもしれません。
でも今回観た『黒牢城』は少し違いました。

舞台は、織田信長に謀反を起こした荒木村重が籠城した有岡城。(兵庫県伊丹市)

なんと10か月にも及ぶ籠城戦の最中に起こる、
不可解な事件を描いた歴史ミステリー作品です。

歴史好きの方はもちろん、ミステリー好きの方も楽しめる作品です✨


舞台は有岡城、10か月の籠城戦

物語の主人公は、本木雅弘さん演じる荒木村重。
そして菅田将暉さん演じる黒田官兵衛。


どちらも実在した歴史上の人物です


舞台となる有岡城は現在の兵庫県伊丹市に存在した城。

荒木村重は織田信長に反旗を翻し、有岡城へ籠城します。
しかし織田軍の包囲は厳しく、時間が経つにつれ城内は追い詰められていきます。
そんな極限状態の中で起こるのが、

  • 冬「自念」
  • 春「首」
  • 夏「虎申」
  • 秋「天罰」

という4つの事件。
密室殺人あり。
呪いめいた首の謎あり。
名宝を巡る殺人事件あり。
そして最後にすべてが繋がっていく展開。

戦国映画というより、「戦国ミステリー」と呼ぶ方がしっくりくる作品でした。


豪華キャストなのに誰かわからない!?

正直に言います。
途中で、「この人、誰だっけ?」が何度もありました(笑)

場内が暗いのか、メイクの影響なのか?
アップになると、「あ!この俳優さんか!」とわかるのですが、
引きの映像になると誰が誰かわからなくなることも。

映画を観終わってキャスト一覧を見たら、「えっ!?この人も出てたの!?」というくらい豪華な顔ぶれでした。


荒木村重という人物が面白い

映画を観ていて一番気になったのは荒木村重。

城主でありながら城を脱出してしまう。

現代人の感覚だと、「え?城主が先に逃げるの?」と思ってしまいます。
残された家臣たちの気持ちを考えると、なかなか複雑です。

しかし実際の歴史を調べると、映画のその後はさらに壮絶でした。


映画のその後に待つ史実

映画は村重が有岡城を脱出し、尼崎城へ向かうところで終わります。

しかし史実では、その後も物語は続きます。

織田信長は、「尼崎城を明け渡せば家族や家臣の命は助ける」という条件を提示したとされています。
ところが村重は応じませんでした。

説得役となった荒木久左衛門も失敗し、城には帰らず淡路へ逃亡。
結果として信長は、有岡城に残された村重一族や家臣たちを処刑しました。

歴史の教科書では数行で終わる出来事ですが、実際に考えると本当に重い話です。

その後の村重は、高野山→花隈城→毛利家(尾道)と各地を転々としながら逃亡生活を続けます。

そして信長の死後、堺で茶人として復活。
最終的には茶人・荒木道糞として生涯を終えたと伝えられています。
享年52歳。

映画を観た後に史実を調べると、さらに興味深く感じました。


織田信長ってやっぱり怖い…

歴史好きの方には怒られるかもしれませんが(笑)

映画を観ながら何度も思ったのは、「信長、怖すぎない?」でした。

もちろん戦国時代。

現代の価値観で判断できないことはわかっています。
それでも文章だけで読むと、「どうしてそこまで人を殺めるの?」と思わずにはいられません。

天下統一を目指すためとはいえ、現代人から見るとかなり衝撃的です。

↑snowmanの舘さまも出てたのね~


我が家のご先祖も落武者だったらしい

歴史の話を見ていると、つい自分のルーツも気になります。

実は父方のご先祖さまは豊臣方の武士だったそうです。

徳川方に敗れ、名古屋から長野の山奥まで逃げ、そのまま住み着いたとか。
いわゆる落武者ですね。

当時は本当に命がけ。
現代のように「転職します」くらいの話では済みません。

従兄弟は、「徳川側につけば良かったのに」と笑っていましたが、
当時の人たちにはそれぞれ譲れないものがあったのでしょうね。


そして後ろから聞こえてきたのは…

真面目な歴史映画を観ていたはずなのですが、途中から気になる音が。

後ろの席に座っていた年配のご夫婦。
しばらくすると旦那さんのイビキが聞こえてきました(笑)

緊迫した場面なのに、「寝てるーーー!」と気になってしまい、思わず笑いそうに。

映画館あるあるですね。


まとめ

『黒牢城』は戦国映画でありながら、本格ミステリーとしても楽しめる作品でした。
派手な合戦シーンよりも、人間の心理や駆け引き、そして極限状態の中で起こる事件に焦点が当てられています。

映画を観た後に荒木村重や黒田官兵衛について調べたくなる。
そんな歴史好きにはたまらない作品でした。

そして何より、「実際の荒木村重って、どんな人だったんだろう?」と考えさせられます。
歴史の答えはひとつではないからこそ面白い。

そんなことを改めて感じた一本でした。

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