「できないこと」が増えていく認知症

介護は綺麗事じゃない

認知症は、ある日突然すべてができなくなるわけではありません。

「昨日までできていたこと」が、少しずつできなくなっていく、と思えばできる日もある。

また、始まったか…

その変化を目の当たりにするたびに、「またか…」と思うことがあります。

ここ数日、またお弁当を温められなくなりました。
今は半解凍のお弁当を用意しているので、レンジで4分温めるだけ。

以前も何度かあったので
「レンジで4分」と書いたメモをお弁当の上に置いていたのですが、そのメモも、またどこかへしまってしまったようです。これで何枚目だろう…?

壁には「冷蔵庫の中にお弁当あり」
「電子レンジで温める」と貼り紙もしてあります。

それでも、冷蔵庫には半解凍のご飯だけが残っていました。

もう10回以上は繰り返している気がします。

貼り紙をしても、その貼り紙自体を忘れてしまう。認知症って、そういう病気なんですよね。


新たな困りごと

もう一つ、最近困っていることがあります。
部屋には厚手の遮光カーテンとレースのカーテンがついているのですが、父はレースのカーテンをベッドに結びつけ、家にいるときは一日中外を眺めています。

ご近所の方では父を知っている方なんて、数人しかいないのに
その数人の近所の方からも「いつもお父さん、外を見てるね。」と言われることがあるくらい。

宅配便や誰かが通るのを、まるで見守る番人のようにずっと見ています。

私の気に入っていたカーテンも片側だけヨレヨレ…。

「やめようね。」何度お願いしても、翌日にはまた元通りです。
今は洗濯ばさみで留めて様子を見ています。…開けんなよ、と祈りを込めて(笑)


安全対策のきっかけ

思い返せば、安全対策が増え始めたのも、こんな出来事がきっかけでした。

引っ越してきた当初、父の部屋の窓は普通に開けられました。

でもある日、ヘルパーさんが訪問した際、父が部屋の中から外の物干し竿に捕まっていたそうです。

以前から「最近、物干し竿がやけにしなっているな?」と思っていましたが、その理由がそこで分かりました。
もし手を滑らせていたら、大きな怪我や事故になっていたかもしれません。

その出来事をきっかけに、安全を第一に考え、部屋の窓にはロックを付けることになりました。


誰も頼んでいない、勝手な見張り番

もちろん、勝手な見張り番ですから、庭に宅配便が来ると真っ先に玄関へ向かいます。
荷物を受け取って自分の部屋へ持って行き、どこかへ…。

私が荷物を発見したのは1週間も2週間もあとの話。
その荷物? 全部、私宛ですよ💦
外には宅配ボックスがあるのに、取りに行かないで…😭

郵便物も同様です。
郵便物をまとめて、部屋のどこかへ。
ちょうど見つけた、その郵便物は父の保険料の支払いの振込用紙。
締め切り日ギリギリで払いに行ったのを覚えています。
中には期限が過ぎてから気づいて、新たな手続きをしたことも…😫

もう一つやっかいなことが…
宅配業者に対応した日は、もちろん玄関の鍵は開けっ放しです💦
防犯面でも危ないのでホントやめてほしい!

そういうことが、何十回も積み重ね、現在は、勝手に外へ出て事故につながらないよう、家の中でも少しずつ安全対策が増えていっています。

できることが減るたびに、制限が増える。
本当は何も制限なんてしたくありません。
だって、その度に面倒ですし、費用もかかる。

でも、それ以上に「何事もなく今日も一日過ごしたい」という思いがあります。
認知症は本人だけでなく、家族の生活も少しずつ変えていく病気。
最近、そのことを改めて感じています。

ストレスフリーは夢のまた夢…🥲

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